兵庫県町議会議長会

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コラム

 

コラム

2024/01/05 会長 松浦崇志 (太子町議長)

「新年ごあいさつ」

 謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 日頃より兵庫県町議会議長会の会務運営及び諸活動につきまして、ご理解・ご協力を賜り心より感謝申し上げます。
元日夕刻に発生いたしました「令和6年能登半島地震」で被災されました皆様には、心からお見舞い申し上げますとともに、尊い命を失われた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。
「災害は待ってくれない。」「いつ起こるかわからない。」このことを改めて考えさせられた年初めでした。皆様におかれましても、自分自身やまわりの大切な人の命を守るために、日頃からの「防災意識の向上」「災害への備え」を改めてお願いしたいと思います。
 さて、2024年の干支は、甲辰(きのえ・たつ)です。干支にはそれぞれ意味があり、今年は「春の日差しがあまねく成長を助く年」とのことです。これまでの努力がまさに実りの時を迎える、そんな一年であるよう願っています。
昨秋に開催されました第67回町村議会議長全国大会において、「議会の機能強化及び多様な人材が参画するための環境整備」が国への第一要望として決議されました。その内容は、「低額な議員報酬の改善」、若者や女性、会社員など多様な人材の議会への参画を促進するための「休暇・休職・復職制度の整備」、地方議会に対する住民の理解と関心を深めるための「主権者教育の推進」など、主に議員のなり手不足の解消や議会の多様性などに重点が置かれたものでした。同時に、私たち議員自らがそれぞれの議会を活性化させ、住民の議会に対する関心・理解を深める取り組みを行うことが求められているのではないでしょうか。議会がそれらを着実に実践し、成長する年となるように、ともに励みたいと思います。さらに、それぞれの町で直面する地域課題と向き合いながら明るい未来を切り拓いていくために、12町議会が一層の連携を図りながら、一致結束して果敢に行動していくことが重要です。引き続き、本会に対しまして、ご支援・ご協力を賜りますよう何卒お願い申し上げます。
 結びに、兵庫県12町並びに12町議会の更なる発展と、議員各位の益々のご活躍を祈念致しまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。
2023/08/31 長尾克洋 (市川町議長)

 「社会の変化に対応できる議会を」 

 去る令和5年8月6日に市川町長・市川町議会議員の選挙が行われ、令和5年9月23日から第17期議員の任期が始まります。現職5名に新人7名が加わり、平均年齢もぐっと若返って、政党色豊かな構成となりました。

 私たち市川町議会は令和4年12月定例会で500回の記念すべき議会を迎え、この意義ある第500回議会を契機に、将来を展望したところであります。限られた財源をより一層重点的かつ効率的に配分し、町民の要望を町政に反映させていくため、議会の果たす役割が非常に重要となります。

 議決機関として町民の意見を迅速に察知し、町政に反映させていくこと、また町民の代表として町政運営の監視機関であることを十分認識し、今一度全議員が厳格な倫理意識をもって行動し、議会力アップに努めなければなりません。

 子ども達がすこやかに育ち、若者が誇りをもって活躍し、お年寄りが安心して暮らすことの出来る市川町を目指して、新たな体制で、住民福祉の向上に向けた自治体経営を訴えてまいりたいと思います。

2023/07/11 会長 松浦 崇志(太子町議長)

 「就任あいさつ」

 令和5529日に開催されました定期総会におきまして、会長に就任いたしました。誠に身に余る光栄でありますとともに、その職責の重さに身の引き締まる思いでございます。微力ではございますが、会長として、兵庫県町議会議長会の発展に全力を尽くす所存でございます。

 さて、令和5年58日、新型コロナウイルスの感染症法における位置付けが変更され、社会は本格的な「ウィズコロナ」へとステージを移しています。さまざまな社会経済活動が再開される中、兵庫県におきましては、2025年の大阪・関西万博の開催に合わせて県内で実施される「ひょうごフィールドパビリオン」の展開に向けて動き始めています。この事業が、それぞれの町の魅力を新発見、再発見する絶好の機会となると同時に、地域の活性化や交流人口の増加、ふるさと愛の醸成につながることを期待しています。

 また、令和5年5月、地方自治法の一部が改正され、地方議会の役割及び議員の職務等が明確化されました。議長会といたしましても、多様な人材が町議会に参画し、住民に開かれた活力ある議会となるよう、今後とも尽力してまいります。さらに、議会のデジタル化など新たな取り組みを推進し、県下12町議会と一致協力しながら、円滑な議会運営と地方自治の振興・発展に寄与するべく、ともに歩みを進めてまいります。

 何卒、ご指導、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

2022/10/07 河野 照代 (播磨町議長)

「 ハイブリッドのまちづくりが始動」

 令和4年7月13日播磨町では新町長が就任されました。住民、企業、議会、行政の四輪駆動「ワンチームはりま」で新しい播磨町の発展を構築するという町長の公約に議会も一翼を担う存在として取り組んで参ります。いよいよ「ワンチームはりま」が始動しハイブリッドのまちづくりが始まろうとしています。

  一方で播磨町議会は2000年施行の地方分権一括法に基づき、県下でいち早く議会改革に着手し議会基本条例を制定し、議会報告会を実現させました。国と地方を上下主従から対等協力の関係に位置づけたこの法によって、播磨町議会の先人たちが連綿と繋ぎ築いてきた進取の気概あふれる町として、議会の活性化を目指して参りました。

 播磨町議会議長として、今後はアフターコロナを見据え、感染症対策をはじめ年々増加している激甚災害に対して議会としての危機管理の在り方をどうすべきか検討課題であると痛感しております。

 議会は想定外を含めたリスクマネジメントが出来ているのかどうか、真に住民のための議会であり続けることが出来ているのかなど、これらを検証しコロナ禍で中止していた議会報告会の再開に早急に取り組んで参ります。

 意思決定機関である議会においては執行機関である行政の監視と評価を行い、議会本来の審議機能を果たし続けることを目指して参る所存です。

2022/04/22 池田いつ子 (稲美町議長)

「給食は稲美町の『宝』」

  稲美町では、特産の六条大麦(麦茶用)が、青々と美しい季節になりました。

「食べることがまず何よりも大切」という思いを込めた我が町自慢の小中学校給食を知っていただきたいと思います。

週のうち4回の米飯給食の日は、「稲の美しい町」として、生産地であるからこその美味しいお米を子どもたちに食してもらおうと、特別栽培米の「万葉の(」を使っています。標準米との差額は、JAと町が2分の1ずつ負担しています。

「ご飯が好き」という子どもたちが多いのは、健康のための教育である給食が生きた教材として活用されている証で、本当に嬉しい限りです。

 また、年間40種類以上の地元食材が使用され、地産地消給食等メニューコンテストで、10年連続、近畿農政局長賞受賞という金字塔を打ち立てたことも大いに誇れるところです。

「給食を通じて稲美町を知り、大好きになってほしい。残さず食べて、丈夫な体を作ってほしい。」という現場の栄養教諭や調理員の願いどおり、子どもたちは給食を完食しています。かつおと昆布でだしをとった本物の味を、子どもたちはよく知っています。9年間の給食は、子どもたちの味覚を育てるとともに、生産者のみなさんに感謝する心も育み、よい循環が生まれています。

 毎日いただく給食の質が高くて美味しいことは、子育てのなかでも大切で、私自身、息子たちがこの給食で育ったことが最大の誇りであり、稲美町に住んで良かったと感じています。

2022/02/02 笹倉政芳 (多可町議長)

 「『ありがとう』があふれる町づくり」

  日ごろから多可町議会に対しまして、ご理解とご協力を賜っておりますことに、心から感謝とお礼を申し上げます。

昨年11月に新しい議会構成が決まりました。私たち14人の議員は、行政と一体となって子や孫の世代が住んで良かったと実感できる町づくりに全力で取り組んでいくことを誓い合ったところです。

今後は、開かれた議会運営を目指し、情報発信を念頭に住民との意見交換、アンケートの実施や、モニター制度の導入などの計画を進めていきます。また、令和4年2月10日には兵庫県町議会議長会にお世話になり「一般質問のあり方」をテーマに課長の東 亜貴子様、相談員の長濱秀次郎様に、ご指導いただくことも予定しています。

さて、この2年間、住民の生活や経済活動に甚大な影響をもたらしております新型コロナウイルス感染症ですが、住民のご理解のもと総力を挙げてこの厳しい試練を乗り越えようとしています。コロナ禍から学べたことは東京一極局集中よりも地方分散型社会への移行であります。これをチャンスととらえれば、新たなニーズに対応できる可能性が広がったともいえると感じています。

ところで、多可町では、「ありがとう」があふれる町づくりを目指し、一日に一度は誰かを褒めよう、また感謝の気持ちを伝えようとの思いで「多可町一日ひと褒め条例」を施行しています。今では学校や地域挙げて取り組まれているところがあり、大変うれしく思っています。

コロナ禍で心までが疲弊しがちですが、こんな時こそ「一日ひと褒め」を皆さんとともに実践していきたいと思います。その先には必ず笑顔が待っていると確信いたしております。是非、誰かを褒めてこんな良い事があったよと多可町議会事務局にメッセージをお寄せください。よろしくお願いします。

どうか、今後ともより一層のご指導、ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げ私からの随想といたします。ありがとうございました。

2022/01/04 会長 西谷 尚 (香美町議長)

 「新年を迎えて」

 2022年の輝かしい希望に満ちた新春を、ご家族おそろいで健やかに迎えられましたことを、心からお慶び申し上げます。
 昨年は新型コロナウイルス新規感染者数が過去最大となり、東京オリンピックも無観客の中で開催の運びとなりました。
 オリンピックはやや盛り上がりに欠けた訳でありますが、そのような中でも多くの日本人選手のメダル獲得に大きな感動と勇気を与えて頂きました。
 その後、新規感染者数も大きく減少する中、アフターコロナを見据えつつ第6波の到来に備えながら、また、オミクロン株の動向を見極めながら、地域の経済活動を従来の姿へと戻していかなければなりません。
 私達12町の小規模自治体は自主財源が乏しい中、人口減少や過疎化・少子高齢化という厳しい課題に直面しながら、住民福祉の向上のため、各町の特性を生かし独立性・独自性を発揮する中で、魅力ある地域づくりのために共に取り組んでおります。
 また、定住人口の増加、子育て支援や適切な教育・社会保障の行政サービスの提供、住民の生命と財産を守る防災・減災、未知のウイルスに対する感染予防対策等の取組みとデジタル化の取組みも含めて昨年、国に強く財政支援及び予算措置の要望をしたところです。
 私は就任して半年が過ぎようとしておりますが、
 12の町におきましても議会の世代交代を感じています。
 また、若返りと同時に未来を見据えたデジタル化の取組みが重要と感じています。
 行政ではDX 化の取組みを進めていますが、その取組みは1カ所だけで完結すれば良いと言うものではありません。全てが繋がってこそ、最大の効果が得られるというものです。
 最近ではITやICTの活用によるデジタル化に取組まれている町も見受けられるようになりました。
時代の流れはデジタル化に向いています。議会も時代に取り残されることなく果敢に活用していくことがこれからの議会のあり方だと思います。
 まさに令和4年は、何事にも挑戦していく力強い年で無くてはなりません。
 各議長には、議会におけるデジタル化を含め、新たな取組みに期待をしているところであります。
 今年も議長会として12町の議長と一丸となって、町民の皆さまの生活の安定と、福祉の向上のために全力で取り組んでまいります。
 新しい年が町民の皆さまにとって、力強く希望あふれる素晴らしい年となりますようお祈りいたしまして、新年のごあいさつとさせていただきます。
2021/12/01 宮本泰男 (新温泉町議長)

「議会改革をすすめ、品位、品格のある議会に」

   新温泉町議会議長に、本年1117日に就任いたしました。

 私は町民から信頼される議会、品位と品格のある議会、自由闊達な議論ができる議会にしたいと考えています。

 

 そのためには次の5点について取り組んでまいります。

 

 1「議会の使命を忘れない」

 町民の福祉の増進に寄与するため、町民の意見を大切にします

2「開かれた議会」

 議会だよりの発行、議会報告会の開催など議会広報活動を推進します

3「行政と対話する議会」

 町と一定の距離を保ちながら、提案できる議会にします

4「議員の研鑽」

 日頃の研修、研鑽はもとより、状況を見ながら視察研修を実施します

5「議会のデジタル化」

  タブレット端末の導入に取り組みます

 議会改革がより良い町づくりにつながると思います。各議員に議会の改革や見直しを強く意識していただきながら、議長としてリーダーシップをもって議会改革を進めていきたいと思います。

 

 

2021/11/01 中島孝雄 (猪名川町議長)

「より開かれた議会を目指して」

猪名川町議会議長に本年922日に就任し、早いもので1ヶ月が経過しました。

この間、新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言が10月に解除されましたが、本町においても、新型コロナウイルス感染症により、各種イベントが中止になるなど、対応に苦慮するとともに依然、予断を許さない状況にあります。

感染の再拡大が起こらないこと、一日も早く住民の皆様が安全・安心な日常生活に戻れること、また、地域経済においても活力が戻ることを念願するばかりです。

また、新体制になり、これまでの議会運営について、住民からも議員や議会のあり方について厳しい意見等を頂く機会がございます。

このような中、議員それぞれが議員・議会の役割を改めて考えるとともに、見直しや改善を図っていく必要もあると考えております。

より開かれた議会を目指すためにも、二元代表制の一翼を担う議会として行政とともに、新型コロナウイルス感染症や2025年問題、多発する自然災害への対応など山積する様々な課題に対し、全力を傾け議会運営に取り組むとともに、今後も、本町の発展と住民福祉の向上のため、誠心誠意尽力してまいりますので、ご支援賜りますようよろしくお願いいたします。

2021/09/24 廣納良幸 (神河町議長)

「新型コロナウイルス感染症と共に」

 神河町議会議長に就任してから14ヶ月、当初は新型コロナウイルス感染症を対岸の火事程度に考えていたと思います。感染が徐々に拡がり世界中に蔓延し、高齢者の死亡者が増えましたが、ワクチン接種が65歳以上に普及し死亡者が劇的に減りました。しかし、次は強い感染力を持った変異株、デルタ株が拍車をかけ、現在では10歳以下の若年層でも多く感染し、若者でも死亡者が出始めている状況です。

 神河町では、若年層にも接種を呼びかけ、102日の1回目の接種を最後に集団接種を締め切ります。

 現在、神河町は県下で4番目の接種率であり、住民の皆様のご理解とご協力のお陰と感謝しております。今後とも、行政運営、住民福祉の向上にかかるサービスがスムーズに履行できるように、議会としても力一杯頑張ります。 

 

2021/08/11 会長 西谷 尚(香美町議長)

「就任あいさつ」

  去る、7月28日に行われた令和3年度総会におきまして会長に就任いたしました。

 身に余る光栄とその重責に対し、身の引き締まる思いであります。もとより微力ではありますが、決意を新たにして、地方自治の発展と兵庫県町議会議長会の発展のため、最善の努力をいたす所存でございます。

さて、まだまだ新型コロナウイルス感染の収束が見えない中、一年遅れの「2020東京オリンピック」においては、日本人選手のメダル獲得の姿に、私達も感動と多くの勇気をいただきました。

このコロナ禍における2年の間、私達の生活スタイルも大きく変化しました。なかでも密を避けるためのリモート会議やテレワーク等、ICTやAIの活用による急激な社会の変化には目を見張るものがあり、議会においても、将来を見据え、時代に即した活用と取組を受け入れていく必要性を感じています。それは、デジタル化を取り入れることで合理化を進め、今後も進みゆく少子高齢化や人口減少社会にも対応できる議会のあり方を検討する必要があると思うからです。

議長会としては、引き続き町議会相互の連絡協調をはかり、円滑な議会運営と行財政の振興、発展に寄与すると共に、議会関係者の総力を結集して、各町の課題を取りまとめ、県・国にしっかり届けてまいります。

何卒、格別のご指導とご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

2021/07/05 石堂 基 (佐用町議長)

「人に寄り添う」議員活動

  昨年の年明け、予期しない症状から発症し特定難病の宣告を受け計画的な継続治療が必要な身体になりました。年齢も65歳が近づき身体的な衰えを感じていた頃ですが、この宣告にはかなりショックを受けました。期を同じくして多くの仲間から議長への推薦をいただき、その職責と身体的な状況を熟慮してその職にあたることを決めました。就任後は、議員の皆さんのご理解とご協力に助けられ無事に職務を進めていますが、副議長と事務局の存在は気持ちのよりどころであり感謝の言葉しかありません。

 宣告を受けてから振り返ると、議員生活も15年を迎えています。この間の活動内容や、残された時間を考えると、その日、その時ではなくその時間を大切にする生き方を強く思うようになりました。地域の皆さんとの対話の時間や行政との協議時間、議員との懇談など、そんな中でも、私の体を心配して見守ってくれる家族との時間は何にもかえがたい大切なものです。新しく増えた家族の存在や孫たちの成長は、日々の安堵感でもあり次につながるエネルギーにもなっています。病の発症から、多くの皆さんに支えられていることを改めて実感することになり、これまで以上に「人に寄り添う」議員活動を意識する毎日です。

 モヤシは、わずかな光を求めて成長しますがあまり光が多くあると、その成長を止めてしまいます。これまでの議員生活を振り返ると、満たされた光に安堵していた自分があり反省しきりです。残された時間を大切にし、一筋の光明を求めながら「寄り添う」活動を心がけて邁進していきたいものです。

2021/06/04 玉田正典 (太子町議長)

 「徒然に」

今年は、例年にない早い梅雨入りだそうです。

今巷では、東京オリンピック・パラリンピック開催の是非が大きな話題になっています。これは、新型コロナウイルス感染症の爆発的な感染拡大による医療体制の逼迫が連日マスコミを通じて報道され、国民の不安感が払拭されないままであることが大きな原因の一つと考えます。そうしたなか、ワクチン接種に光明を見出し重症化しやすい高齢者からの接種が始まりました。

太子町においても510日から町内の医療機関で予約を開始しました。接種を希望する対象者からは、電話が通じないため、子どもや孫にネットで予約を取ってもらったという声が多く聞こえました。当局も連日の対応に必死で取り組んでいますが、なかなか追いつかないのが現状で人手の確保が急がれています。

国を挙げてデジタル化に取り組んでいこうとしている矢先、身近なところに課題が転がっていました。

一方、太子町は町制70周年の記念の年を迎えています。しかしながら、この状況下で企画していた記念行事は延期、縮小を余儀なくされ、主催者及び参加予定者ともども寂しさは隠せません。これは、子ども達の学校行事にしてもしかりで一日も早い収束を願うばかりです。

 議会としては、議員がお互いに共通認識をもって事に対応していくことが大事なことだと考えています。

 当局から提出された案件の経緯をしっかり見据えながら議論を重ねること、これが町民から負託された責務と考え、議会の運営を図っていきたいと思います。

2021/05/06 梅田修作 (上郡町議長)

「コロナ渦での議会の取り組み」

 上郡町議会は、この2年間、議会改革の最重点課題として議会だよりの刷新に取り組んで参りました。コロナ禍で各種行事が中止となり、住民と接するにも制限があるなかで議会と住民との距離感をこれまで以上に感じるようになりました。また、町内には情報伝達の地域格差があることも問題です。それはケーブルテレビ加入率に起因します。ケーブルテレビでは町からのお知らせや議会中継が放映されますが、未加入世帯には放映されず、情報格差が生じています。またこれらの世帯への情報伝達ツールも限られているのが現状です。このような現状で、的確に情報を伝え、議会への関心を高めるかについても解決しなければならない課題の一つでした。そこで、議会だよりが全世帯へ配布されているという強みを生かし、どの住民にも手に取ってもらい読んでいただける議会だよりにするため、早急に紙面を見直す必要があると考えました。

新たな取り組みは大きく分けて3つあります。1点目は、地元上郡高等学校と連携協定を結び、高校生からモニターとして記事を寄稿していただくこととしました。2点目は、住民と係わりながら議会だよりを作ることです。町内で活躍する団体を取材し、毎号特集ページを設けました。表紙写真の公募を行い、町内で撮影された写真で、発行月に合った季節感のあるものとするよう条件を設定しました。3点目は、紙面レイアウトの変更、QRコードの活用、用語解説、紙面のカラー化です。

  その成果があり、当初、高校生モニターから、わかりにくい、読む気がしないと厳しいご批判を頂いていた議会だよりでしたが、格段に見やすくなったと改善を評価していただけるようになってまいりました。限られた文字数でいかに情報を分かり易く訴求させるにはまだ多くの課題があります。7月に改選を迎える上郡町議会ですが、今後も手に取って読んでもらえる議会だよりを目指して取り組むよう委員一同、心合せを行った次第です。

2021/02/03 北山孝彦 (福崎町議長)

 「令和3年とコロナ禍」

 現在の社会経済情勢は、国際化、情報化、少子・高齢化が急速に進行していますが、令和2年は新型コロナウイルス感染症の拡大という別の次元の困難が世界規模で降りかかりました。歴史を振り返りますと、百年に一度は疫病が大流行するともいわれています。今を生きる私たちにとっては思いがけないことであり、経験のない事態に直面しています。この間、医療従事者の献身的な努力に心から敬意と感謝の意を表します。

新型コロナウイルス感染症の終息をみないまま令和3年が始まりました。開発されたワクチンの接種については、国や県と連携して、市町村が行っていくことになります。現代の知恵と技術を結集して少しでも早く日常生活を取り戻し、経済の循環につながることを願います。

ここで、福崎町の話題を一つ。令和2年8月発売の某雑誌で「コロナ時代の移住先ランキング」という特集記事があり、福崎町が近畿地区で第1位に選ばれました。「コロナ禍が生んだ数少ないプラス面。それは通勤せず家で働くテレワークの普及だ。結果、多くの人が都会を脱出し始めた。では、どこに住めばよいのか。これが、コロナ時代の移住先ランキングだ。」として、「将来伸びる街」など独自に8つの指標から分析、福崎町は概してバランスのとれた街という分析がなされていました。このことは、福崎町について、住民でない方がとらえた内容であり、また、多くの町民が自覚していなかったものの見方でもありました。同時に、このような視点も加味したハード・ソフトの整備・整理そして再構築が必要と改めて認識いたしました。

令和3年は福崎町制65周年の年となっています。私ども議決機関といたしましては、福崎町第5次総合計画「住んで、学んで、働いて 未来につながる福崎」を礎に、コロナ禍の中(ウィズコロナ)、その後(アフターコロナ)を見据え、今後さらに総意工夫を重ね、福崎町の発展に鋭意努めてまいります。

2021/01/04 会長 中井 勝 (新温泉町議長)

「新年のごあいさつ」                     

新年明けましておめでとうございます。
 皆さまには、希望に満ちた初春を迎えられましたことと心からお喜び申し上げます。
昨年を振り返りますと、国の内外で新型コロナウィルス感染症の感染拡大という試練の一年でありました。未だ、収束は見通せず、住民の皆さまにも不自由な生活をお願いしているところです。ただ、早ければ3月にもワクチン接種が始まる可能性があるということですので、明るいきざしといえましょう。
さて、2021年は丑年です。牛は昔から農業には欠かせない相棒のような存在でした。美方郡産但馬牛は日本農業遺産に認定されており、今年は世界認定にチャレンジいたします。優れた資質、品位、肉質を合わせ持つ但馬牛は、全国の和牛生産地から求められ、今や但馬牛は日本の誇りと言えます。丑年のこの年に、世界認定が実現することを皆さまとともに期待したいと思います。
また、コロナ禍の中、未だかつて経験したことのない新たな環境の日々に直面し、まさに行政、議会の真価が問われているといっても過言ではないと思います。町議会といたしましても、住民の皆さまの声をしっかりお聞きする中で、行政と真摯に議論を重ね、ともに知恵を出し合って、将来を見据えたまちづくりに取り組んでまいりたいと思います。
丑年は、粘り強さや堅実さを表す年と言われます。昨年から続く難局を乗り越え、山積する行政課題に対して、一歩一歩確実に責務を果たしてまいりたいと思います。
結びに、県下12町の議会が連携し、地域の実情に応じて特色ある町づくりが進められますよう尽力いたします。本町も町議会議長会へのご理解とご協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
 

 

2020/11/12 長尾克洋 (市川町議長)

 「議員としての自覚」

 2020年は、新型コロナウイルス感染症に始まり、終息に向けた対策がとられる中、9月には憲政史上最長となる第2次安倍内閣から菅内閣が継承する形で発足しました。最優先課題である新型コロナウイルス感染症対策では、冬場を迎えての感染拡大防止とインフルエンザとの同時流行を踏まえた対策が求められています。

 また、新型コロナウイルスによる地域経済の疲弊は、大きな影響を及ぼし経済対策が急務となっています。GOTOトラベル・イート等、人も経済も動き出してはいますが、まだまだ予断を許さない状況が続いています。各町におかれましては、ウィズコロナを想定した「新しい生活様式」を実践した各種行事や事業にご苦労され、今後はデジタル化に向けた取り組みが推進されることと思います。

 このような状況の中、貴重な自主財源である税財源の減収が見込まれ、厳しい財政事情となることが想定され、二元代表制としての議会の役割は重要になります。今一度、議員が公人として自らの責任と役割をしっかりと自覚すると共に、厳格な倫理意識をもって行動し、山積する諸課題の解決に向け全力を尽くさなければなりません。子どもたちが健やかに育ち、若者が誇りをもって活躍し、お年寄りが安心して暮らすことのできる、住民福祉の充実した町づくりを訴えてまいります。

2020/08/17 神吉史久 (播磨町議長)

「新たな脅威と戦う年に」

 2020年は東京オリンピック・パラリンピック競技大会が開催され、世界中がアスリートやパラアスリートの活躍に興奮し感動しているはずでした。しかし、新型コロナウイルス感染症が全世界に広がり、全世界が新たな脅威と戦う年となりました。
 日本では、学校の長期休業や4月から5月にかけての緊急事態宣言の発令など、社会・経済に大きな影響がありました。また、7月になりPCR検査の陽性者が増え、全国的に感染者が増加しています。
 命を守る感染拡大防止のためには、社会活動を抑制する必要があります。一方で、生活を守るためには抑制しすぎないことが求められます。この両者をどの様にバランス取るか、非常に難しい状況が続いています。
 このような状況の中で、地方議会は各地域の実情に応じた対策をどう行うかスピード感を持って対応しなければなりません。そして、この感染症の影響は今後数年続くことが予想されます。その影響を最小限に抑えながら、議会の役目である住民福祉の向上に努めてまいります。

2020/06/11 山口 守 (稲美町議長)

「パンデミックの議会対応」

 新型コロナウイルス感染症に伴う緊急事態宣言が解除されました。
 このたびの新型コロナウイルス感染症によりお亡くなりになられた方に心から哀悼の意を表しますともに、現在治療中の皆様の一日も早い回復をお祈り申し上げます。併せて感染リスクに晒されながらも、住民の生命を守り、生活を支えてくださっている医療従事者をはじめ、すべてのエッセンシャルワーカーの皆様のご奮闘と献身に心から感謝申し上げます。
 さて、稲美町議会では緊急事態宣言発出に伴い、一昨年に定めた「稲美町議会大規模災害対応指針」に基づき議会対応を行いました。
具体的には、
・議員やその家族が陽性と判明した場合は、議長に報告する。
・町当局に対する、照会、要望等は原則として議長が集約し、一元的に行う。
・議長は、情報を収集・一元化し、必要に応じて議員へ提供する。
・委員会の日程等について、委員長と議長が協議して決定する。
などです。
 実際に、常任委員会の閉会中審査の中止の決定、各議員からの個別要望は議会事務局を通じて町当局への申し入れなどを行いました。また、全員協議会で各議員の要望を集約し、議論を経て、ほぼ全議員が同意した要望については、議会として町長へ要望書を提出しました。6月議会で補正予算に盛り込まれた水道の基本料金減免施策は、議会として要望したものです。
 しかし、「稲美町議会大規模災害対応指針」には、新型コロナウイルス感染症拡大、いわゆるパンデミックについて、あまり想定していなかったのも事実です。
 長期間にわたる三密を避けなければならない中での本会議や委員会開催のあり方、感染者や感染地域の情報の取り扱い、感染拡大を防ぐための対応、住民の生活を守るための対応など多岐にわたります。今後の課題として、議論の必要性を感じています。
 そして、住民と議会、町当局と議会、議員同士が知恵を出し合い協調していくことが、ウイルスの脅威と共に生きていくための鍵であると感じている昨今です。

2020/04/24 吉田政義 (多可町議長)

「さあ、今日も誰かにありがとう」

 新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、4月7日には緊急事態宣言が兵庫県を含む7都府県に発令されました。また、16日には全国に拡大いたしました。県下でも500人を超える感染者です。多可町議会でも感染者・濃厚接触者発生時における対応や健康観察、正副議長の同時出席の回避等、措置期間中の対応についてマニュアルを作りました。早い終息を願います。
 多可町では、「多可町一日ひと褒め条例」を推進しております。少子高齢化の進展、若者の流出が続く状況で、ふるさとの商工業を担う若者(商工会未来創造実践部)と議会が、大きなお金をかけずに、まちを明るく健全で活気あるものにしたいと考え、条例を作ろうということになりました。ワークショップを重ね、文言整理などを行い、平成30年12月議会において可決し、平成31年の1月に施行いたしました。一日に一度は人を褒める。または感謝の気持ちを伝えることにより、互いの心を尊重し、明るく前向きな活力ある社会を築く。良い言動や成果を見つけ出し、褒める言葉を伝えることにより、より一層「頑張ろう」という活力を生み出す。「ありがとう」の感謝の言葉「ごくろうさま」のねぎらいの言葉も互いの心に温かさを生む。多可町の住民はもちろん、町内に通勤・通学される方、町内事業所・学校園に積極的に取り組んでいただく。この様な時だからこそ、明るく気持ちの良い一日が過ごせたらと思います。

 『情報通信技術の発達により生活は便利になった。特に情報伝達においては、SNSの普及により瞬時にして情報が世界を駆け巡る時代である。しかしながら、コミュニケーションを促進し、社会的なネットワークの構築を支援するはずの技術が、匿名のまま他人を批判、傷つけることができる時代にもなった。人と人が言葉を交わすことは、心と心を通わすことでもある。褒める言葉や感謝の言葉は、人々により一層寛容な心を養い、元気な社会づくりに大きく寄与できる。よって、敬老の日発祥のまち多可町は、住民、事業所、町が協働して元気で明るく心豊かで「ありがとう」があふれるまちづくりを目指し、ここに一日ひと褒め条例を制定する。』(前分より)

2020/02/04 下坊辰雄 (猪名川町議長)

「よりよい議会運営を目指して」
 昨年は、平成という一時代が終わり、令和という新たな時代の幕開けとなった記念すべき年でした。また、本町議会では9月に選挙が行われ、定数16人の約3割となる5人の新人が当選されました。
 この選挙で大きな争点の一つとなったのが、本町が地域創生の取り組みとして進めている「道の駅移転計画」です。本計画に対する住民の関心は高く、昨年6月には、住民からその移転の是非を問う住民投票条例が直接請求されました。住民投票や道の駅移転については、議会でも賛否が分かれているところであり、大きな懸案事項となっております。
 新体制になり、新議員からはこれまでの議会運営について疑問視する声も聞かれます。また、住民からも議員や議会のあり方について厳しい意見等も頂いております。
 このような中、今後、より開かれた住民目線の議会を目指すためにも、議員それぞれが議員・議会の役割を改めて考えるとともに、議会としては、これまで先人たちが築き上げてきたものを大切にしながらも、必要に応じた見直しや改善に取り組んで参りたいと考えております。
 今後とも、研修や情報交換等を通じて研鑽を重ねてまいりますので、ご支援賜りますようよろしくお願いいたします。

2020/01/06 会長 中井 勝 (新温泉町議長)

「新年ご挨拶」

 昨年は、ラグビーワールドカップにおける日本代表の大活躍が、日本中を熱狂の渦に巻き込み、その精神に感銘を受けた人が多かったと思います。本年は東京オリンピック・パラリンピックが開催され、世界の注目が集まります。社会の閉塞感や政治の淀みなどが払しょくされ、明るい社会に転換されることを強く期待しているところです。
 さて、20年前の2000年、地方分権一括法が施行され、国が持っていた権限や財源の一部が地方に移され、住民にとって身近なサービスは各自治体で決められるようになりました。介護保険制度がスタートしたのも同年です。大きな社会の転換があり、「地方分権」が叫ばれてから、はや20年になります。
 一方、町では人口減少や高齢化は、県下12町の状況に差異はあるものの都市部と比べて大きく先行しており、多くの行政課題を抱えていることは共通しています。地域のことは地域が責任をもって決める、このことこそが議会に課された重要な責務であり、地方分権の基本です。さまざまな課題の解決には、今まで以上に危機感とスピード感をもって取り組んでいくことが求められており、ますます議会の持つ役割への期待が高まっていると思っています。
 町議会は、町民の皆様の声をしっかりお聞きする中で、行政と真摯に議論を重ね、ともに知恵を出し合って、将来を見据えたまちづくりに取り組んでいかねばなりません。町民の皆様の負託に応えるため、ONE TEAM(ワンチーム)となって、no side(ノーサイド)の精神で、努力していかなければならないと決意を新たにしているところです。
 県下12町の議会が連携し、地域の実情に応じて特色ある町づくりが進められますよう尽力してまいります。本年も町議会議長会へのご理解とご協力をいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
2019/08/27 西川誠一 (香美町議長)

「議会が変われば町が変わる」
 昨今の地方議会を取り巻く環境は必ずしも良好とは言えません。議員報酬の低さなどが原因で議員のなり手不足に拍車をかけており、議員定数削減の声が各地で出ています。議会不要論まで出る始末です。
 香美町も2005年の4月に3町が合併して以来、町議選が4回行われましたが、そのうち2回は無投票でした。過疎化、人口減少、産業の衰退など問題、課題が山積する町であっても、町民は町政に無関心なのか、議会に無関心なのか、また議員に魅力を感じないのか推測できません。このような現状を打破するために、いまさらながら議会の責務や議員の仕事、役目をもっと町民に知っていただくことの大切さを実感しています。また報酬等の環境整備も必要であれば議論すべきです。加えて個々の議員の資質も問われているような気がします。
 議会が町民に寄り添い、町民の声を十分にくみ取ることにより二元代表制の本来ある姿を取り戻すことができれば、町民の議会への関心も増え活発な議論が展開されることと信じています。
 「議会が活力を失えば町も活力を失う」という信念を心に刻みながら開かれた議会を目指し、町民の代表であることの自覚と気概で議会を運営できれば香美町も良い方向へと導かれるでしょう。

2019/07/26 会長 中井 勝(新温泉町議長)

 「就任あいさつ」 

令和元年7月の臨時総会において会長に就任いたしました。

兵庫県町議長会は本年、創立70周年を迎え、この記念すべき年に、会長の大役を務められるますことは、身に余る光栄でありますとともに、その責任の重さに身の引き締まる思いです。

 さて、議会は「住民自治の根幹」でありますが、議員のなり手不足、議会不要論など多くの課題を抱えています。その課題解決のため、各町議会は住民への説明責任を果たしながら議会改革に取り組んでおります。わたしは住民自治を充実させるため、効率性を重視する行政改革の論理とはまったく異なる論理で議会改革を進めていく必要があると感じています。それには、議会への住民参加を広げて議会を見える化する、首長の追認機関を脱して議会としての権限と役割責任を果たす、などが大切となってくると考えています。

 今後も県内12町議会の議長が連携を密にし、議員全員が研鑽を重ね、住民に信頼される議会、住民に開かれた議会を目指してまいります。この重責を全うするためにも、ご指導とご協力をいただきますようよろしくお願いいたします。

2019/05/10 中井 勝 (新温泉町議長)
「令和時代の議会スタート」
5月1日に改元され、令和時代が始まりました。
町議会は「住民自治の根幹」「二元代表制の一翼」として、本来の役割と責任を果たしうるよう一層前進することが求められています。新温泉町議会においても、政策づくりと監視機能を十分に発揮し、住民に開かれた議会の実現に努めており、議会報告会を開催して説明責任を果たすとともに広く住民の皆様の意見、提言を聴き、議会活動に活かしています。
さて、本町は日本遺産「荒波を越えた男たちが紡いだ異空間~北前船寄港地・船主集落~」に認定されて1周年を迎えます。古今和歌集にも「但馬なる 雪の白浜 諸寄に 思ひしものを ひとのとやみむ」と詠われており、古くから物と人が行き交ってきました。今も美しい海岸線、豊富な水産資源が本町の魅力の一つです。
また、今年2月には「兵庫美方地域の但馬牛システム」が日本農業遺産に認定され、世界農業遺産認定への道も開けました。“但馬牛”という血統を守り育て、最高の肉質をつくりあげたことが世界に認められる日も近いと大きな期待を寄せているところです。
しかし、認定がゴールではありません。住民が地域に誇りを持ち、産業を振興させ、多くの交流人が訪れる町になる、つまり地域活性化を実現することが重要です。目的達成のため、この二つの日本遺産・日本農業遺産をいかに活用していくかが大きな課題となっています。町議会としても、これら町の歴史や文化の保護・活用、産業の振興など地域振興に対していっそうの努力を傾注してまいります。

 

2019/01/28 山本幹雄  (佐用町議長)

「議員のなり手不足について」
最近、TVや新聞など各マスコミで議員のなり手不足が話題になっている。とりわけ地方議員のなり手不足が深刻な問題である。この状況は今だけの問題で済むのか、はたまたこの状況が続くのかと考えた時、答えは後者であろうと私は考える。なぜなら、いま議員は昔ほど憧れの対象ではない。TVドラマで描かれる議員像は恒に悪役、態度は限りなく不遜、議員が出てくれば必ず犯人。議員は悪でなければならないと言う描かれ方であるように思う。これでは議員をリスペクトし議員になろうと言う人もいなくなる。しかし、現実社会でどうかと言えば、国会議員にしても常に低頭平身である。ましてや基礎的自治体と言われ有権者が身近にいる地方議員は低頭平身で、皆まじめに取り組んでいる。TVで描かれる議員像とは少し違う。

 そして、議員になるには、町村合併により選挙そのものが非常に厳しいものになっている。そこに、もともと地方議員の生産工場とでもいいましょうか活況であった商店街が今はシャッター街に様変わり、以前のようにはいかない状況である。そこに定年退職が55歳から60歳にそして今は65歳まで働こうと言う方が増えている。この様な条件の下、選挙と言う高い壁を乗り越えこの町をなんとかしていこうという思いだけではなかなか立候補しにくい。ましてや若者は当選し議員になっても生活の基盤が不安定で厳しい状況下では、議員になるより都会に出て行き働くことを選択する。
これらのことを鑑みた時、今後ますます議員のなり手不足は深刻化するのではないかと思う。

 

2019/01/04 会長 清水俊博(多可町議長)

「新年のご挨拶」
 あけましておめでとうございます
 皆さまにおかれましては、ご健勝にて「平成31年初春」をお迎えのこと心からお慶び申し上げます。
 日頃から兵庫県町議会議長会に対する深いご理解とご協力に対し厚く御礼を申し上げます。

 さて昨年は、異常気象に起因する西日本豪雨被害等々数多くの大災害が発生しました。心からのお見舞いを申し上げ、一刻も早い復旧、復興を願うものであります。
 他方、急速な少子高齢化が進み人口減少、景気の低迷等々極めて厳しい環境下にあります。自主的・自立的に地域特性や資源を活かし、様々な施策を展開し豊かな住民生活と個性溢れる多様な地域づくりに邁進していかなければなりません。
しかし、自主財源の脆弱な自治体においては、硬直した財政構造下にあり、持続可能な「住民サービス」の提供にも支障が出る現状にもあります。
 このような中、本会はその状況を克服すべく各町が直面している喫緊の課題に対応すべく、要請活動等を通じて、各町の「課題・声」を訴えてまいりました。
 特に永年の課題でありました議長会、町村会、退職手当組合三団体の事務局統合を実施することができました。副知事はじめ県幹部の皆様には大変ご尽力を戴き、感謝申し上げます。
 昨年11月には、副知事、企画県民部長、市町振興課長並びに県議会議長、副議長に対し、本会三役(清水、安部副会長、中井副会長)にて、各町の要望事項を提出しました。さらに東京にて県選出衆参国会議員に対し、地方創生の推進や地方財政基盤の充実・強化などの重点施策等各町の要望併せて、自由民主党本部にて県課題の要請活動をも実施してまいりました。
 また、議長会の重点施策でもあります・県議会、市議会議長会、町議会議長会による地方議会協議会では、本会からの提言事項「持続可能な自治体運営への提案「①高齢者を有効な戦力として②若者の都市への流出対策」を訴求し、県議会・市議会の皆さんとも県下各市町課題事項の共通認識をすることが出来ました。
 このような状況の中、地域の事は地域が責任を持って決める、このことこそが地方分権の基本であり、真の分権型社会の実現については、我々議会に課せられた重要な責務であると考えております。
 地域の実情に応じて、自らの発想で特色ある町づくりを進めるため、今後も更なる地方分権改革を国に提言して参りますので、本年も兵庫県町議会議長会へのご理解とご支援を賜りますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。
 平成31年は巳亥(つちのとい)の年、皇位継承による新元号の年でもあります。 成熟した組織が、これまでの規律、秩序、慣例等を見直し、次のステージへの準備をするのに大変よい年とも言われています。
 結びに私達12町、個々に見れば弱小かもしれませんが、いずれも個性あふれる人口25万人強の連合体です。各町の活力あふれる地域社会と輝かしい未来の実現に向け、議会相互の連携をより一層強固なものとし、直面する困難な課題に対し、積極果敢に取り組むことは勿論ですが、県当局をはじめ全国町村議長会、政府、国関係機関ともに更に連携を深め、「人口減少・地方議会議員のなり手不足」等々山積する諸課題の解決に向けて全力を尽くしてまいりましょう。

 皆様方の変わらぬご支援・ご協力をお願い申し上げます。
 各議長をはじめ関係各位の益々の御健勝と各町のご発展を心から祈念いたしまして、新年のご挨拶といたします。   
                                             平成31年元旦 

2018/11/27 山本守一 (上郡町議長)

「リーダーシップの神髄」
 議会をいかに活性化し、適切に自治体の意思決定を行っていくか、このことは永遠の課題である。
 議会のように複数の人間からなる集団は、それがどのような集団であれ、そこにどういう人がいるかで決まる。その在り方、神髄が問われる所以である。まずは理想や夢を熱く語れる人。何が起ころうと倒れない。時代の流れを読む。福を無形に造り、禍を未然に消す。損な役割を引き受けられる。そして、最後に真摯さ。真摯さとは真剣で誠実であるということ。真摯さがあってこそ光を放つ。そして、この一環持続こそが、その人の徳望の基になる。徳望こそがリーダーシップの神髄の至高である。わかっていることではあるが、大変困難な道である。

2018/10/04 森田眞一 (太子町議長)

「奇数の議員定数で」
 当町は平成29年6月に「議員定数等調査特別委員会」を設置し、適正な議員定数等について7回にわたり協議を行ってきた。その結果、議員定数は現在の16人より1人減の15人にすることと決した。なお、平成31年4月執行予定の当町議会議員選挙に影響を及ぼさないよう、「太子町議会の議員の定数を定める条例」の改正が平成30年6月議会で可決されたところである。
 県内の町議会で議員定数が奇数のところはなく、全国的にも議員定数が偶数のところが断然多いという状況である。今後、議会運営にどのような影響が出るか、やや不安なところがある。考えられる不安としては、議案採決で賛否同数となる確率が高くなり、議長採決の機会が増す可能性が予想される。議長採決においていかに現状維持の原則があるとはいえ、採決に対する議長のストレスは大きくなることとなる。特に人事案件においては、賛否が伯仲すると予想されるような提案は避けてもらわなければならない。
 このことに関してはいろいろと気になるところではあるが、いずれにしても減じた議員定数でもって今まで以上に頑張らねばならないと、議員一同気持ちを引き締めているところである。

2018/07/24 安部重助 (神河町議長)

「 新たな挑戦 国際交流事業」
 神河町は兵庫県で人口が一番少ない町です。少子高齢化による人口減少時代を迎える中、交流・定住人口を増やす施策として、観光によるおもてなし、全国でも14年ぶりとなるスキー場の新設、空き家再生、若者向け住宅の確保、防災行政無線の整備等、町の活性化に取り組み、「住みたい町、住んでよかった町」を目指して大きく躍動しています。
 そのような中、さらなる挑戦として国際交流事業の扉を開きました。これからは国内だけでは働き手の確保が難しいため、外国人の雇用を視野に入れ、第一歩を踏み出しました。新しい神河町づくりの始まりに大いに期待していただきたいと思います。
 これらの事業には、それぞれ財源確保が欠かせません。町民の理解を得るためには議会の責任は大きく、自らも政策立案しながら町当局と相互に牽制し、町民の負託に応えることが最大の任務であると肝に銘じて頑張ります。皆様のお知恵をよろしくお願いします。

2018/06/01 高井國年 (福崎町議長)

「日々是研鑽」

 平成29年5月の改選、議長就任以来、日々の決裁、判断に迫られる事案、種々の会議への出席等、振り返ればゆっくりと考える間もなく1年が過ぎたように感じます。
福崎町では、長年の懸案であった福崎駅周辺整備事業が着々と進捗し、人口減少・少子高齢社会を迎える中で、町を活性化し、「活力にあふれ風格のある 住みよいまち~住んで、学んで、働いて 未来につながる福崎」の実現に向けて様々な行政課題の解決に取り組んでいます。
 議会の役割は、行政と車の両輪のように協調して行政課題を解決することも大切ですが、行政の独断や専行を防ぎ、公平・公正なバランスの取れた行政運営がなされているかチェックすることも大切な役割であると考えています。
 議会の役割、権能を十分に発揮するには、研修、地域や他市町との交流などによる知識の集積、情報収集といった日々の研鑽を欠かすことはできません。
 議会、また議員として、住民の皆様の負託に応えられるよう研鑽に努めてまいりますので、今後ともご指導ご鞭撻を賜りますよう宜しくお願いいたします。

2018/04/09 津田義和 (市川町議長)

「二元代表制の町議会のあり方」
 地方議会において昨今よく耳にするのは、議員のなり手不足と議員の質である。昨年9月末に議長に就任して以来、議長職の職責の重さを十分感じている。議会として、行政に対しどのようにチェック機能を果たし、また提言していけばよいのか私自身も模索中である。しかし、年々一般質問をする議員が減少している。今まで毎回質問を続けてきた私は、議長職の立候補の時、一般質問を全員にしていただきたいと訴えた。その経緯があり、議員ならばぜひ質問に立っていただきたい。全議員がいろいろな角度から質問すれば、行政も緊張感を持ち職務を遂行すると思う。そして、一歩ずつ市川町議会の活性化を進めていきたい。

2018/03/01 奥田俊則 (播磨町議長) 

「一般質問とは」

 「たまにはええでしょ」。議会議長が異例の一般質問を行ったと報道されてしまった。議長として、さまざまな情報を見聞きする中で、町の重要課題について自らの言葉で問いたいという想いでの質問でありました。しかし、結果として物議を醸すことになりました。
 議長の権限である議場の秩序保持、議事整理などに専任すべきという指摘、また売名行為であるという批判もありました。しかし、町政の疑義を問い質することは議員として、重要な議会活動の一環であるとの褒め言葉もありました。
 今回の一般質問は、まちを良くしたい、まちを良くすることを目指す、議員活動の一環で行ったものあります。
 最後に県下では12町の議会がある中で、町が町民のための適切な町政運営を進めているかを議員がチェックするために、ほぼ全員の議員が定例会ごとに一般質問を実施しているすばらしい町議会があることを報告させていただきます。
 議長席から議員席に移るときには、議員の本分を肝に銘じて活動したいと思います。

2018/02/01 山口 守 (稲美町議長)

「開かれた議会」を目指して

 昨年9月27日に、議長に就任して早4ヶ月が経過した。議長の私に与えられた課題の一つに「開かれた議会運営とその情報発信」が挙げられる。
 平成27年9月に執行された当町議会議員選挙は、定数16のところ、18人が立候補。法定得票数に届かない候補者が3人いたため、当選者は15人。投票率は過去最低の52.64%だった。この原因を、候補者の準備不足もあるが、町政に対する住民の関心低下ではないかと考えているからだ。
 そこで、昨年の12月定例会から、議会映像のインターネット配信を開始した。若者にも町政に関心をもって貰えるようパソコンだけでなく、スマホやタブレットでも視聴できる。町政への住民の関心を高めるため、今年は住民との意見交換会を開催したいと考え、全員協議会で協議している。
 憲法で地方議会は「議事機関」と規定されている。主な仕事は「政策立案」と「行政監視」の機能だ。意見交換会を実施し、住民の要望をくみ上げ、町政に反映させる開かれた議会を目指す取り組みが、住民福祉の向上と生活の向上に繋がることと信じ、進んでいきたい。

2018/01/04 会長 清水俊博 (多可町議長)

「新年のご挨拶」

 あけましておめでとうございます。
 県下各町議会議長をはじめ関係各位におかれましては、ご健勝にて「新春」をお迎えのこと心からお慶び申し上げます。
日頃から本会に対する深いご理解とご協力に対し厚く御礼を申し上げます。                       さて昨年は地方自治法施行70周年又、皇室会議の開催、衆院選挙等々、大きな節目の年でありました。
 他方、わが国は急速な少子高齢化や人口減少、基幹産業である農林水産業等の衰退など極めて厳しい環境下にあり、県下各町は、自主的・自立的に地域特性や資源を活かし、様々な施策を展開し、豊かな住民生活と個性溢れる多様な地域づくりに邁進していかなければなりません。
 しかし、自主財源の脆弱な県下自治体においては、硬直した財政構造下にあり、持続可能な「住民サービス」の提供にも支障がでる現状にあります。
 このような中、本会はその状況を改善すべく各町が直面している喫緊の課題に対応すべく、要請活動等を通じて、各町の「課題・声」を訴えて参りました。
 昨年11月には、兵庫県荒木副知事、企画県民部長、市町振興課長並びに県議会黒川議長、高橋副議長に対し、本会三役(清水、安部副会長、小林副会長、森田幹事)にて、各町の要望事項を提出しました。また、議長全国大会に合わせて東京にて県選出国会議員に対し、地方創生の推進や地方財政基盤の充実・強化などの重点施策等各町の要望をしてまいりました。更には兵庫県会長として・自由民主党本部にて県課題の要請活動をも実施してまいりました。また、兵庫県町議会議長会の重点施策でもある県議会、市議会議長会、町議会議長会による兵庫県地方議会協議会で本会からの提言事項「持続可能な自治体運営への提案「コンパクトシティー化」」を訴求し、県議会・市議会の皆さんとも課題の共有認識をするに至った。・・・適時適切な要請活動等を実施してきたところです。
このような状況の中、地域の事は地域が責任を持って決める、このことこそが地方分権の基本であり、真の分権型社会の実現については、我々兵庫県町議会議長会に課せられた重要な責務であると考えております。
 県下12町が地域の実情に応じて、自らの発想で特色ある町づくりを進めるため、今後も更なる地方分権改革を国に提言して参りますので、本年も兵庫県町議会議長会へのご理解とご支援を賜りますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。
本年、平成30年は戊戌(つちのえいぬ)の年。自由と平等が強調され、 弱者が権力に立ち向かうような気風が起きるかもしれませんし又、世の中の無駄や 不正を正そうとする傾向が強くなるとも言われています。 世の中のためになるような事業が注目され 、利益のみを追い求める企業は強い逆風を受ける年となるかもしれません。
結びに私達、構成12町、個々で見れば小さいかもしれませんが、12町合わせて見ればそれぞれ個性あふれる人口20万人強の連合体です。各町の活力あふれる地域社会と輝かしい未来の実現に向け、各町議会相互の連携を一層強固なものとし、直面する困難な課題に対し、積極果敢に取り組むことは勿論、県当局をはじめ全国町村議長会、国関係機関ともに連携を密にし、「地方議会議員のなり手不足」等々山積する諸課題の解決に向けて全力を尽くしてまいる所存であります。 皆様方の変わらぬご支援・ご協力をお願い申し上げます。
 
各議長をはじめ関係各位の益々の御健勝と各町のご発展を心から祈念いたしまして、新年の御挨拶といたします。   
                                                平成30年元旦 

2017/11/14 肥爪勝幸 (猪名川町議長)

「バランスのとれた行政運営・事業展開」

 平成29年は、地方自治施行70周年を迎え、地方自治の意義と重要性を再認識する極めて意義深い年となりました。
地方分権が加速する中において、自己決定・自己責任の範囲がさらに広がり、意思決定機関としての地方議会の役割が一層重要性を増しています。
 人口減少・少子高齢社会を迎える中で、それぞれの地域が、それぞれの特徴を活かした自律的で持続的な社会を創造する取り組みが求められており、その取り組みの一つとして、各地で地域創生への取り組みが、本格的に進められております。
 また一方では、団塊の世代が後期高齢者になり、超高齢社会に突入するいわゆる「2025年問題」では、介護・医療などの社会保障費の急増が懸念されており、その対応には多角的な観点からの対応が必要になると言われています。
 様々な行政課題の解決には、議会と行政が車の両輪のように協調し合うことも必要である一方で、相互に牽制しあうことによって、独断や先行を防止し、公正・公平で民主的なバランスのとれた行政運営・事業展開が可能となり、このことが、地域社会の向上に寄与するものと考えています。
 このように、二元代表制の一翼を担う議会に課された役割は極めて重要であり、住民の皆様の付託に応えられるよう更なる取り組みを進めてまいりたいと考えています。
 今後とも、研修や情報交換等を通じて研鑽を重ねてまいりますので、ご支援賜りますようよろしくお願いいたします。
 

2017/10/18 小林俊之 (新温泉町議長)

「社会の変化に対応して」
 近年、町の人口減少が止まらない。国勢調査の度にがっかりしている。日本中の多くの地方は同じ悩みを持っている。人口減少を止めようと、色々考え施策も講じる。しかし、ほとんど効果が無い。ある町長が「これからは上手に縮むこと」がテーマだと話された。それを聞いたときにエッと感じた。方向転換の時期が来ていると考えざるを得なかった。高齢化と人口減少に対応していかなければならないと。そのためにどうすれば良いのか・・・・
 少し違うが、県の町議会事務局の今後も変えていかなければならない。以前は約1,200名もいた町議会議員が現在は約200名、事務局の維持もままならない。町村会との一本化を検討しているが、議長会では二元代表制を堅持すべきとしてきた。しかし各町で二元代表制が守られていれば、一本化もやむなしとも思える。タイムリミットが見えているようで、   今後の協議が大切だ。
 色々の転換期をしっかりと乗り越えていきましょう。

2017/08/01 上田勝幸 (香美町議長)

「第4期香美町議会のはじまり」

 議会は、二元代表制の一翼を担う機関として首長がもつ執行権に対し、議決権という大きな武器をもっています。
 議会・議員として是々非々でその行使に努めるべきだと思います。
 また、行政が住民の心を心として、住民に真摯に対応しているか監視することも大事でしょうが、議会の大きな役割は、住民の声を集約し、一般質問、委員会の調査活動等を通し、町当局へ提案・提言したことが、町の諸施策にいかように取り組まれ、生かされているか見極めることが大事だと考えます。
 それには議会報告会、議会と住民との意見交換会などで住民との距離を縮めることも肝要だと思います。
 今、香美町議会は会派制を導入しています。幸いなことに全ての議員がいずれかの会派に所属しています。
 各会派が切磋琢磨し、自己研鑽、視察研修等を重ね、また、住民との対話集会をもったりし、住民の負託に応える努力をされています。
 ちなみに今年の6月定例会、議長を除く全ての議員が一般質問をし、傍聴に訪れた住民も100名を超える盛況でした。
 議会・議員として、もっと努力すべき点はあろうかと思いますが、私の主観的観測ですが、香美町議会は住民に信頼され認知される存在へと向かっていると考えます。

2017/05/29 会長 清水俊博(多可町議長)

「就任ごあいさつ」

 平成29年5月25日定期総会において会長の要職に就くことになりました。
大変光栄に存じますと共に、身の引き締まる思いで一杯であります。折しも本年は地方自治法施行70周年目であります。地方政治を住民の意思に任す「住民自治」、国から独立した人格をもつ地方公共団体に任せる「団体自治」が本旨に謳われ、時代に応じ具現化及び、深化させる必要があります。行政のより透明化、地方議会が担う監視機能の一層の強化が求められています。
今後共、住民の皆様に信頼される議会となりますよう、県内12町議会が連携しながら研鑽を重ね、共に発展出来ますよう微力ながら努めてまいります。
ご指導のほどよろしくお願いいたします。

2017/04/25 岡本安夫 (佐用町議長)

「地方議会はなぜ人気がないのか」

 地方分権が進展する中、二元代表制の下で、今、多くの議会が議会基本条例を制定し、住民の意思を代表する合議機関としての特性を最大限に発揮するため、より公平・公正で、より開かれた議会を目指し、自らの改革に懸命に取り組んでいる。
 本町議会においては、その一つとして、「議会報告会」、「一般質問のTV中継」、「議会広報の充実」などに積極的に取り組んでいるが、一方では「議員は何をしているか見えない」、「報酬が高すぎる」、「定数を削減せよ」などといった声が聞こえてくるのも現実である。
 また、「議会報告会」を開催しても思うように参加者が集まらない。いずれの議員も懸命に各々が持ち味を発揮しつつ活動しているが、どうも上手く住民には伝わっていないようだ。
 ある要望会に出向いた際、「関係市町長が以前来られたが、同じ内容で議会が来られたことが腑に落ちない」と大変ショッキングな言葉を聞いた。
 二元代表制の下で、住民の皆さんの切実な思いを受け止め、政策提言する上において、執行者である首長に比べ、議会に対する認識の低さに愕然とした。
 だから議会報告会にも人が来てくれないのか。言葉だけでなく、本当の意味で二元代表制下での首長と議会は対等であることを理解いただくには、議会は相当な奮起と根気が必要であると痛感した次第である。
 地方創生と言いつつも、人口減少社会の中で、現在の行政サービスをどこまで維持し続けられるのか、将来「住んでよかったという町」をどうつくるのか、今が正念場である。
 議会の本質は、自治体の意思を決定する上において、「代表、審議、行政監視」の3つの原理は当然のこと、今、議会に求められているものは「チェック機関から政策立案機関へ」と大きく変化していくことではないか。さらには住民とのギャップを埋める住民参加の工夫もいるであろう。議員一人ひとりのスキルアップはもとより、議会事務局の調査・法務機能の向上を期待したい。
 あらためて佐用町議会基本条例の前文を噛みしめつつ、各条項を忠実に履行することが、住民に信頼され「人気のある議会」になることだと信じたい。
 

2017/03/01 山本守一 (上郡町議長)

「話し合い絶対主義」

 上郡町議会も論議を重んじ、議場における「議員間討議」や「町長の反問権」等を付与した議会基本条例を制定し、ここ数年運営してきている。
 話し合いを重んじる、話し合いさえすれば、ものごとはすべてうまくいく。その話し合い絶対主義こそが日本人の共通原理だということを、初めて文書のかたちで示しているのが聖徳太子の「憲法十七条」。私の勝手な解釈を続けると、太子は公人としては天皇家出身の政治家であり、私人としては熱心な仏教徒という位置づけになるが、それらの立場よりも優先して、第一条に掲げたのは「話し合いをしなさい」。最後の十七条には「重大なことは一人で決定してはならない。必ず多くの人と論議すべきである。論じ、是非を弁えてゆくならば道理にかなう」と結び。このことこそ重要とし、第一条と最後の第十七条で同じことを二回繰り返している。
 つまり、話し合いで決めた内容は必ず正しいと言っているようだ。でも現実はそうだろうか。たとえば、あることが問題になりみんなで話し合って決めたとする。然し、そのときは却下された少数の反対意見が結果的には正しかったなどということは、日常的にも、歴史的にもあることだ。
 今、東京の豊洲が気になる。誰も責任をとろうとしていないように思える。今更ながらに議会の重責を痛感する。
 
2017/01/16 清原良典 (太子町議長)

「今、地方議会議員として思う」

 地方議会の果たすべき役割は格段に重くなっている中で、議員生活10年の節目に議長に就任させていただき責任を痛感しております。
 昨今、議員の質、品格を問われるようになり、当町におきましてもそれに関連する意見書が提出されました。新庁舎が開庁されて以来、町民の方々の出入りも増え、議員に対するまなざしも厳しくなってきた感があります。
 ただ、一方で、地方議会議員のなり手不足が大きな問題となっており、国民の幅広い政治参加や地方議会における人材確保の観点から、平成28年の12月議会において、「地方議会議員の厚生年金制度への加入を求める意見書」を可決し、加えて、兵庫県町議会議長会で提案されておりますように、議員報酬の引き上げも意図するところであります。
 もちろん、これらのことを可能とするためには、町民からの要請に応え幅広い分野で、より積極的な活動を行うことにより、その道は開けるものと思います。
 県下12町が一致団結してその実現に向けがんばっていきましょう。
2017/01/04 会長 難波靖通 (福崎町議長)

「新年ごあいさつ」 

 明けましておめでとうございます。
 輝かしい新春をご清祥にてお迎えのことと心よりお慶びを申し上げます。
 さて昨年は、リオ五輪で日本人選手が多数のメダルを獲得し、日本中が感動と喜びに大いに沸いた年でしたが、一方では、熊本地震や東北・北海道地方へ台風が直撃し、改めて自然災害に対する備えの重要性を認識させられた1年でした。
 人口減少社会対策として、平成27年に地方創生戦略の策定を始め、本年は、地方創生実現に向けた本格的な「事業展開」の2年目となります。少子高齢化、過疎化が進み、定住人口の減少と限界集落や地方自治体の消滅も心配されています。地方には、文化や個性、魅力あふれる宝があります。その宝を掘り起し磨きをかけ、東京一極集中から地方へ人の流れをつくり、活力ある自律のまちづくりを進めることが大切であると考えます。
 議会は二元代表制の一躍を担い、行政と立場は異なりますが、究極の願いは、住民の生命と財産を守る安心・安全なまちづくりであります。地域住民が住みよいまち、住み続けたいと思えるまちづくりに努めるため、県下12町の議会が連携かつ尽力してまいりますので、皆様方のご指導、ご支援をよろしくお願いいたします。

2016/08/25 安部重助 (神河町議長)  

「議会の責務」

 議長に就任して6年4カ月になります。私は、県下12町の議会がお互いに横のつながりを持ち、問題を共有し、話し合える体制づくりを常に訴えてきました。徐々にではありますが、実現に向かっているように思います。
 今年は、地域創生が実行段階に入る年であり、それぞれの町において様々な方向から前向きに取り組んでおられます。神河町も、議会と行政が緊張関係を保ちながらも協力し、活力と魅力ある町づくりのために前進しています。
 議会がこれから取り組む課題は、議会の責務を今一度見つめ直し、議員の資質の向上を目指すこと、また、二元代表制の下、町長から提案された案件に対して慎重な審議と深い議論により、議員として責任の持てる適切な判断を下し、町民の皆様に安心していただける議会づくりを目指すことであります。各町の議長、議員の方々からのご意見、ご指導を賜りますようお願いします。
 

2016/05/31 会長 難波靖通(福崎町議長)

「就任ごあいさつ」

 平成28年5月17日の臨時総会において会長に選出されました福崎町議会議長の難波です。
 名誉であるとともに、その責任の重さを痛感しております。
  議会の使命は、執行機関から提案された政策を審議、議決することと、議決した政策が法に則り、公平・公正に執行されているか監視することにあります。
 議会も執行機関も目指すところは、住民が安心して安全に生活できる社会づくりであり、
議論・討論を行い、切磋琢磨しなければなりません。
 急速な少子高齢化が進む厳しい時代でありますが、それぞれの町と地域の発展、心豊かに暮らせるまちづくりと地方創生の実現に向け、12町の議長様方と連携を密にし、微力ながら尽力したいと存じますので、ご指導とご支援・ご協力を賜りますよう宜しくお願いいたします。

2016/03/03 正木幸重 (市川町議長)

「議会基本条例の制定に向けて」
 今、全国でどの自治体も人口減対策に苦慮され、県下各市町において移住、定住促進や子育て支援、教育重視に取り組まれている中、人口減で非常事態宣言を出されている自治体もあり、市川町にとってもその対策は喫緊の課題となっています。議会としても、人口減少社会に対応するため、町民と共に何が幸福なのかを探っていかなければと考えております。
 市川町議会では、今、議会の基本条例制定に向け、猛勉強中であります。地方分権、地域主権の時代にふさわしい議会をめざし、議員の権限・義務を明確にし、町民が主人公の、安心して暮らせるまちづくりを推進するため、積極的に政策提言ができるよう議会の機能強化に努めていきたいと考えています。
 本条例を制定し、実行していくことで、さらなる議会の活性化を推進し、本町の人口減が少しでも抑制できることになればと期待するものです。

2016/02/01 藤原秀策 (播磨町議長) 

「今、播磨町議会に問われているもの」

 昨年5月11日の議長就任以来、本年の2月時点をもって早いもので約9か月を経過しようとしており、この間、議長職の職責の重さをひしひしと感じる日々を送っています。
 さて、先の議長選挙への立候補をした折に私の所信を述べさせていただく機会を得た中で、私は次のようなことを申し上げました。
 それは、そもそも本町議会については、これまで「議会改革・議会の活性化」に対して積極的に取り組み、どちらかと言えばリーダー的存在として、先頭集団を走っているものと思っていました。
 しかしながら、昨年の4月26日に執行された町議会議員選挙の投票率は「44.20%」と過去最低であり、4年前の同選挙の投票率と比較して7.24ポイントも下落し、この傾向は一向に改まらず、住民の町政への無関心さの拡大と議員の立候補者の減少といった非常に憂慮すべき現状を痛感したといったことでした。
 そこで、議長としての取り組みとして、就任後速やかに次の「議会報告会の実施方法について」「議会広報のあり方について」「議会基本条例の検証について」といった3点に絞って議会運営委員会に調査研究を諮問し、議会を細部にわたって自己点検するように依頼しているところです。
 この後は、議会運営委員会からの答申に基づき、本町議会にとっての「議会改革・議会の活性化」への着実な歩みを早期に進めていきたいと考えています。

2016/01/04 会長 西岡 正 (佐用町議長)

「新年ごあいさつ」

 明けましておめでとうございます。
 皆様には、輝かしい新春を迎えられましたことと、心よりお慶び申しあげます。
 さて、我が国は急速な少子高齢化の進展により、本格的な人口減少社会が到来し、全国の多くの町村において、基幹産業である農林漁業の低迷や、若年人口の減少による地域経済の衰退が起こっています。各自治体において、急激な人口減少を少しでも緩やかにする取り組みや、人口が減っても豊かに幸せに暮らせるしくみづくりが必要であります。
 2014年度の農業白書では、都市の若者を中心に、農村への関心が高まり新たな生活スタイルを求めて農村と交流する「田園回帰」の動きが出始めていると紹介されています。お金や便利さを追い求めた高度成長の時代が終わり、生活や文化の質、美しさや人とのつながりが求められる時代を迎えているのではないでしょうか。
 現在、各自治体において、まち・ひと・しごと創生法に基づく人口ビジョン・総合戦略が策定されています。今後の施策の実行や効果検証等の各段階において十分な審議・議論が重要であり、二元代表制の一翼を担う議会に課された役割は極めて重要であります。
 県下12町の議会が連携し、それぞれの町において特色ある町づくりが進められるよう各位ご尽力賜るとともに、本年も町議会議長会へのご理解とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 

2015/12/02 杉本充章 (稲美町議長)

「今の議会を想う」

 9月27日に任期満了に伴う稲美町議会選挙が執り行われ、投票率は過去最低の52.64%。16人の定数に対し18人が立候補しましたが、16番目の立候補者は法定得票数に達せず、1人欠員の15人の当選となってしまいました。
 町議会議員としての魅力がないのか、議会に対して有権者の関心が薄いのか等、なぜこのような事態になったのかをしっかり検証し、これからの議会のあり方について研究していかなければならないと思います。
 少子高齢化や町外転出により我が町も人口減少が続いており、このことは全国的な現象です。政府は「地方創生」を「国家的課題」とし、本年を国と地方が連携・協力して総力を挙げて取り組む「地方創生元年」と位置づけ、我が町も総合戦略の策定・実施に努めています。
 我々議員も積極的に知恵を出し、立案・提言して行かなければならないと思うところでございます。
 最後に県下12町議会の皆さまのご活躍と、本町に対してご指導、ご鞭撻を頂きますよう宜しくお願い申し上げます。

2015/10/21 河﨑 一 (多可町議長)

 「議会人として」

 地方分権推進一括法の施行から15年、平成の大合併から10年、地方自治の範囲が格段に広がり、二元代表制のもとで我々もその一翼を担い、住民の付託に応えていかなくてはなりません。
 しかし、現状では追認機関と揶揄されるケースがままあります。こういった現状評価と果たさなければならない役割とのギャップの解消にどう取り組んでいくか。
 困難なプロセスですが、議会改革を通じて地方自治の新たなステージを切り拓いていかなければならないと考えます。

2015/08/11 西谷八郎治 (猪名川町議長)

「地方議会の役割と対応について」

 地方分権の進展とともに、地方創生として位置付けられた地方自治体の自己決定・自己責任の範囲が拡がり、意思決定機関としての地方議会の役割が、一層重要性を増しています。
 ここで、団体の意思決定を行う前提として、議事機関である議会が、政策形成の機能を十分に果たせているのかが、焦点となってきます。
 これまでは、各団体において策定される政策を、執行機関が必然的に企画・立案してきたことへの結果として、いわゆる議会不要論として、「議会が、首長から提出された議案の追認機関となっている」との意見も見られます。
 現行制度上の地方議会の位置づけは、国会と違い、地方自治体における最高機関でもなく、唯一の立法機関でもない現状のなか、本来の地方議会のあり方としては、政策の企画・立案・提言を常時に行えるようになることが理想と考えています。
 実際には、執行機関と比較して、議会が活用できる予算や事務局職員などの議会活動に要する財政的・人的要素が限定されている現状のなか、首長と地方議会は、それぞれが住民の選択を受けた住民の代表機関でありますので、議会は、団体の意思決定の過程において、少なくとも執行機関を適正に統制する役割を果たしていかなければなりません。
 そこで、二元代表制のもと、団体の政策を具体的に進めていくためには、執行機関が実施する施策や事務事業が適正であるか、有効であるかなどを的確に判断・評価・検討できるよう、まずは議員個々の資質の向上とともに、議会の政策形成の機能向上を目的として、限られた条件のなかで、一歩一歩、着実に進めて行くことが大切と考えています。

2015/06/05 会長 西岡 正 (佐用町議長)

「就任ごあいさつ」

 平成27年6月1日、定期総会において会長に選出され、大変光栄であると同時に、その責務の重大さに身の引き締まる思いであります。県下12町の議長各位にご協力いただき、連携をとりながら、精一杯努力する所存ですので、どうぞよろしくお願いいたします。
 本格的な人口減少社会を迎え、少子高齢化が進行する中、地方自治においては、行政と議会が切磋琢磨して、自立した自治体経営と地域の実情に応じた独自のまちづくりを進めて行くことが求められています。
 二元代表制の一翼を担う議会に課された役割は極めて重要であり、行政の監視機能はもとより、政策立案機能の充実に向けて、精力的に取り組んでいかなければなりません。
 町議会議長会のもと、県下12町の議会議員が連携し研鑚を重ねながら、それぞれの町において、住民が安心して暮らせる豊かなまちづくりの実現に向け、各位ご尽力賜りますよう、よろしくお願いいたします。

2015/05/12 西村敏弘 (新温泉町議長)

「思いつくままに」

   議長の仕事は何だろうか。
 議長の権限はどこまであるのか。
 16人の町議会議員の代表である。また、招集した後の、議会の運営の最高責任者である。このような形式的なことは議会に携わっている人にとっては、何を今さらとの感じだろう。
 通常選挙後の議員全員協議会の中で、議長選に、名乗り出たが、その際、全議員を前にして何をしゃべったか。
 個々の議員の思いを、また、選挙中、有権者に対して約束したことを実現するために、町当局に対しての、発言力を強めるにはどうしたらいいのか、皆で考えようではないか。同時に、町民から今の議会は議員数が多い、報酬が高い等の不平・不満をよく聞く。それを少しでも解消すべく各集落へ出向き、町政報告会を開こう。大きな発言はこの2つだろうか。
 今、議会基本条例を制定すべく猛勉強中である。今までのやり方を反省し、実現するよう仲間を増やす最中である。
 議会はこれでいいのか。議会改革は、口で言うのは簡単だが、実行は非常に難しい。議長は、中立性を保ちながら言動していく。やらなければ町民の不平・不満がたまるだけである。
 議会は、町の意思決定機関であり、議会が執行部提案の追認機関であってはならない。
 議員の権限・義務を理解し、町民のために役にたちたいものだ。議員が選挙の際に、それぞれが公約を掲げた。任期の1年半が終わった今、改めて見直すべきである。議長、議員の報酬はどこからでているのか。町民の皆さまの税金である。
2015/05/12 西坂秀美 (香美町議長)

 「今の議会に求められるもの」

 今の議会に何を求めますか?異口同音に「議員の資質の向上でしょう」と多くの町民から言われます。兵庫県議会が全国に知れ渡ったことは記憶に新しい。議員は首長をチェックする。しかし議員も常時、町民からチェックされ、評価されることを忘れてはいけない。
 わが町は漁業が主産業ですが近年、魚離れが進行し、水産業が著しく衰退しました。
そんな中、議員立法で「魚食普及促進条例」通称「魚(とと)条例」を制定しました。
全国でも類がなく、テレビでも取り上げられました。
 町は町民に魚の料理教室の開催、学校給食に魚のメニュー、授業で魚のさばき方の指導等に取り組んでいます。漁業関係者は「とと活隊」を立ち上げ魚食普及に努め、町民から賛助会員を募り、町民と一緒になって活動しています。地域住民にも賛同していただき、地場産業の振興に町民と一緒になって取り組める条例となりました。
 国も地方も地方創生が叫ばれています。目先の一時的な施策ではなく、「将来を見据えて地域の地場産業を町民と一緒になって育てていくには・・・」そんな議論が、施策が求められているように思います。
2015/04/02 石黒永剛 (佐用町議長)

「選良とは」

 巷間(こうかん)において、地方議員のあまり風評は好ましくはない。
 政務活動費に触れた県議会議員の記者会見は記憶に新しいものの、それは論外であるとし、一般的にいい評価をもらっていない。
 その因とするものは一つに議員必携にある「議員は選良である」とする意識の有無にあると考えられる。発議席を得た時、「議員必携を鑑みとせよ」との先輩議員があったことが記憶に残っている。
 更に、議員が情報の公開ができていないことも評価を悪くしている大きな原因でもある。そこで私たちは、時間をかけ議会基本条例を制定し行動に移そうとしている。地域住民との対話を持つこと「町に出る議会」をめざし、住民の皆さんとともに学ぶ議会でありたい。

2015/01/05 会長 宮尾尚子 (播磨町議長)

「新年のご挨拶」

 未の年、新年明けましておめでとうございます。
 昨年は、県下での風水害もさることながら、御嶽山(おんたけさん)の噴火や、長野県北部地震など、全国各地で天変地異による被害が相次ぎました。
 県民の皆様におかれましては、干支の未のように、周囲との調和を図りながら安穏で和やかな年になりますようにご祈念申し上げます。
 さて、全国の多くの町村では「消滅の危機」といわれている状況の中、徹底した行財政改革を断行するとともに、様々な活性化の取り組みを実施しております。しかしながら、税財源の偏在は著しく、大都市への税財源の一極集中は決して是正されてはおりません。
このような状況の中、地域の事は地域が責任を持って決める、このことこそが地方分権の基本であり、真の分権型社会の実現については、我々兵庫県町議会議長会に課せられた重要な責務であると考えております。
 県下12町が地域の実情に応じて、自らの発想で特色ある町づくりを進めるため、更なる地方分権改革を国に提言して参りますので、本年も町議会議長会へのご理解とご支援を賜りますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます。
 

2015/01/05 橋本正行 (上郡町議長)

「今の議会に欠けているもの、それを実現する具体的方策」

 地方分権の進展に伴い、議会を取り巻く状況は大きく変化している。住民の代表者である議員に対して政策立案等の期待も高まり、合わせて、議会として、これまで以上に住民への説明責任を果たすことが重要になっている。
 このことから、以前のように住民の要望、意向を町政に反映させることは勿論であるが、これからは、議員個々の政策・施策立案能力や住民への説明等を行うための交渉能力を更に向上させることや、法令・条例の再読及び補助制度や起債制度等に係る国・県の現行制度の再調査も大切である。
 そのためには、専門的知見の活用もさることながら、先ずは議員個々が意識を高め、施策が財政的に実現可能か、また、将来負担は増大しないか等について、能動的に調査・検証し得る力を付けなければならない。
 また、地方議会の置かれている現状を、全議員で議論することも大切であると思う。
 

2014/10/09 橋本恭子 (太子町議長)

「待望の新庁舎」

 本年の5月9日に太子町議会議長として再任され、議長として2年目を迎えております。
太子町議会は、近年の議会改革の取り組みとして、一般質問は一問一答方式・
片道45分の時間制、議員政治倫理条例の制定、政務調査費の廃止等を実施しています。
 また、昨年より協議してきた「陳情の処理基準」を決定し、「議会議長、議会選出監査委員、常任委員会委員等の任期の見直し」及び「平成27年度からの議会中継の実施」について協議中であります。  
今後も、住民の代表機関として、議会の使命である「具体的な政策の最終決定」・「行財政運営の批判と監視」の達成に向け、必要な議会改革や議会の活性化を図りたいと考えています。
 さて、現在の太子町役場の庁舎は築60年と古く、山崎断層地震等大規模災害から町民の安心安全を守る防災拠点として、また地域交流の拠点としての機能を有する待望の新庁舎の建設工事が始まりました。
 「太子の環(わ)」をキーワードに、執務棟、議会棟、地域交流棟の3棟とそれら
を繋ぐ中央交流広場等で構成されます。議会棟は、議員要望の円形議場が採用され、議会の無いときには、扉を開け放つことで前面の広場と一体的な活用ができる開かれた議場として、町民の方々にも多目的に利用していただくことが可能となります。平成26年4月に起工式を終え、平成27年7月完成、同年9月中旬開庁の予定です。新庁舎が完成しましたら、是非、太子町にお越しください。お待ち申し上げております。
 

2014/05/14 安部重助 (神河町議長)

 「議会の更なる活性化と議会力の向上を」

 この度、3期連続の議長を仰せつかり、身に余る光栄であるとともに、重責を感じているところであります。
 過去4年の間には県議長会の会長にも就かせていただき、色々な方にお出合いしながら多くの事を学ばせていただきました。特に県内12町の連携と議会改革には、常に前向きに取り組んできました。
 神河町議会においては、議場への国旗と議会旗の掲揚、一般質問の一問一答方式導入、本会議と予算特別委員会のCATVでの生放送、議会基本条例の制定、議会報告会の開催等に議員皆さんの協力が得られたことは、この上ない大きな成果となりました。
 しかし、まだまだ多くの課題や問題もあります。定期(毎月)に議運・常任委員長会議を開催するなど、横の連携を強化しながら、町民の意見や要望が反映できる組織づくりに取り組みたいと考えています。改革にはゴールはありません。議員各位に協力を求めながらさらなる充実を目指して頑張りますので、ご支援よろしくお願いいたします。

2014/03/27 志水正幸 (福崎町議長)

「新たな観光スポット『河童の出没』」

 福崎町議会は、平成25年から議員定数を2名減らし、14名の議員で議会基本条例を制定するなど議会改革に取り組んでいます。長年の懸案でありました福崎駅周辺について、福崎町の玄関口としてふさわしい魅力的な駅周辺となるように総合的に調査、検討を行うために、福崎駅周辺整備対策特別委員会を設置し、計画的な事業推進を図るための議会活動に取り組んでいます。また、全国的な傾向である人口の減少問題を踏まえ、本町の将来を見据えた定住対策や観光交流人口を増やす施策などの推進に、議会としても積極的に取り組んでいます。
 この度、新たに民俗学の父と呼ばれる柳田國男が幼少の頃に遊んだ辻川山の「鈴ノ森神社」から菅原道真が祀られている「北野天満神社」までを、「学問成就の道」と名付け、その道の途中に柳田國男の兄弟である松岡家5兄弟の石像を設置し、それぞれの偉大な功績を紹介しています。
 また、市川の駒ケ岩に住んでいたといわれる河童が、「柳田國男生家」や「もちむぎのやかた」の近くのため池に出没(30分毎)しています。この河童は、河太郎(がたろう・兄)と河次郎(がじろう・弟)の兄弟で、川で泳ぐ子どもの足を引きずり込んで尻子玉を抜くなどのいたずらをしていたそうです。是非、柳田國男「故郷七十年」に出てくる河童に会いに来てください。

2014/02/10 岩見武三 (市川町議長) 

「議会改革を思う日々」

 昨年の9月議会で、経験の少ない私が議長に選任され、日々の決裁、判断を迫られる事案、会合への出席と挨拶など、じっくりと考える間もないままに過ぎ去る日々です。

 地方分権一括法の施行により機関委任事務が廃止され、地方自治体は自治体業務の全てを決定・執行することになり、それに伴い、議決機関であり、行政執行の批判監視機関である議会の役割と責任は大きくなりました。

 厳しい財政事情の中、「政策を最終的に決定する責任。執行機関の行財政の運営や諸事業が、適正・公平・効率的・民主的に実施されているかを批判し監視」する議会の役割の重大さを改めて認識しております。

 我々は、主権者である住民の期待に応えていかなければなりません。

 本町議会では、一問一答方式を取り入れた一般質問の日の傍聴者は多く、会議録もホームページで公開していますが、議会が住民代表として、より良いまちづくりをめざすために、本会議のネット中継や委員会の傍聴、議会としての政策提言の強化など、議会改革を進めるための検討会の立ち上げが必要ではないかと思う今日この頃です。

2014/01/06 会長 宮尾尚子 (播磨町議長)

「年頭ごあいさつ」 

新年明けましておめでとうございます。午年の本年、県民の皆様におかれましては草原を駆け抜ける駿馬のごとく、飛翔の年となりますようご祈念申し上げます。
県町議会議長会と致しましては、これまでに真の分権型社会の実現を目指して様々な要望や決議を国に対して行って参りました。
特に昨年は、道州制導入に断固反対する特別決議文を第57回町村議会議長全国大会において採択し、安倍晋三内閣総理大臣に要望致しました。
効率性や経済性のみを優先した道州制が導入された場合、一方的に再編された「基礎自治体」や道州では、現在の市町村や都道府県に比べ、住民と行政との距離が格段に遠くなり、住民自治が崩壊しかねない危険性が大であると危惧するものであります。
本年も議会の活性化なくして地方の活性化はなく、地方の活性化なくして国の発展はないとの決意で、県下12町の議会改革と、地方分権改革の着実な推進を目指して参りますので、何とぞよろしくお願い申しあげます。

 

2013/12/02 福田正明 (稲美町議長) 

「住民参加で開かれた議会を」

 地方分権の時代を迎え、地方自治体の自主的な決定と責任の範囲が拡大した現在、住民の意思を代弁する地方議会の役割は大きく、二元代表制の下、それぞれの立場での判断が重要視されています。

 議会は、監視機能の充実、政策立案能力の向上等が一層、期待されるところです。
 また、議会運営では、議員一人ひとりの資質の向上はもとより住民の皆様と共に、住民の負託に応えられる議会が求められています。
 現在、稲美町議会では、町民に開かれた議会、町民参加を推進する身近な議会、政策立案を行う議会を目指して議会の活性化に取り組んでいます。
 平成25年12月定例会から稲美町役場庁舎1階ロビーで議会中継の配信を開始しており、また、議会基本条例の策定に向け、議会運営委員会で精力的に取り組んでいます。
 今後も、住民の負託に応えられる議会、住民に信頼される議会を目指して、日々努力してまいりますので、皆様方のご協力をお願いいたします。
 
2013/11/01 山口雄三 (多可町議長) 

「4年間を振り返って」

 不肖私が、兵庫県町議長会会長職を平成21年6月から2年間務めさせていただきました。その間に多くの方とお出会いできたことは生涯の財産であり、これからも「一期一会」を大切にしていきたいと思っています。

 さて、多可町議会におきましてもこの4年間を振り返りますと、開かれた議会の在り方について、「議会改革等調査特別委員会」を設置し、2年余りをかけ検討しました。その間、住民アンケートを実施し、それ等の結果を参考にして、平成24年6月に「多可町議会基本条例」を制定するに至りました。
 この条例制定は、議員の皆様や執行部の協力があってこそ実現できたと感謝しています。
 議会は討論の場であることを認識し、一般質問は一問一答方式に改め、執行部には反問権を与えました。また、表決前に議員間の自由討議を取り入れ、委員会審査資料は所属委員会にこだわらずに全議員に配布するなど、合意形成と情報の共有化に努めてきました。
 通年議会と予算決算特別委員会の常任委員会化に至らなかったことは、心残りですが、次の新しい議会で検討してもらうことを望んでいます。
 地方分権が進む中にあって、議会は住民を代表していることを自覚し、情報の提供や執行機関の監視役としてどのぐらいできたのか自問自答しております。
2013/10/07 会長 宮尾尚子 (播磨町議長)

「 ごあいさつ」

 この度、10月の臨時総会で、県町議会議長会の会長に就くことになり身の引き締まる思いです。県下の議長各位にご協力いただき、連携をとりながらこの大任の期待にお応えできるように努力する所存であります。
 議会改革が叫ばれる中、兵庫県下でも議会基本条例が6町で制定されております。
 わが播磨町では、平成23年4月から施行している議会基本条例で「議会は、憲法及び地方自治法を遵守して、公平性、透明性を確保することにより、町民に開かれ協働する議会、町民に信頼され活力ある議会を実現し、町民が安心して生活できる豊かなまちづくりに寄与する」と謳っています。一人でも多くの町民の方が議会に関心を持っていただくよう情報の公開に努め、全ての会議の原則公開やインターネットでの本会議ライブ中継などにも力を注いでいます。また、議会報告会も順調に回を重ね11月には8回目を実施します。
 今後も県町議会議員全員が連携し、研鑽を重ねる中で、全町が住民に信頼される議会、住民との協働による開かれた議会を目指していきたいと思っています。大変微力ではありますが、皆様方のご指導を賜りながら一生懸命務めますので、どうかよろしくお願いいたします。
2013/09/12 会長 南 初男 (猪名川町議長)

「ごあいさつ」

 兵庫県町議会議長会は、県内12の町議会との連絡調整などを行いながら、各町議会の円滑な運営や、地方行政の進展に寄与することなどを目的として設置、運営されています。
 このような中、各般にわたる情報を提供する手段として、現在、広く利用されていますホームページを、当議長会においても公開しています。
 皆様には、平素より、兵庫県町議会議長会のホームページをご利用いただき、誠にありがとうございます。
 この度、当議長会では、ホームページをより見やすく、より分かりやすいものとして、皆様に利用していただくために、従来のホームページをリニューアルいたしました。
 この新しいホームページが、県内12の町議会をはじめ、関係機関の皆様、利用
される皆様にとって、より使いやすいホームページとなりますよう、今後とも、適確な情報発信に努めてまいりますので、変わらぬご支援とご協力をよろしくお願い申しあげます。